東八拳というのは「じゃんけん」と同じ、いわゆる三すくみで勝ち負けを競うものなの 
              ですが「ぐう」、「ちょき」「ぱあ」ではなく 「狐」、「鉄砲」 、「庄屋」 という三つの力関係 
              で勝ち負けを決します。 
                 
                  力の関係は「狐」は「鉄砲」 に撃たれるので鉄砲の勝ち、「鉄砲」つまり猟師 は「庄 
              屋」には頭が上がらず「庄屋」の勝ち、「庄屋」といえども 「狐」には化かされるので                 
              「狐」 の勝ちになります。 
                 
                それぞれを表現する形は 「じゃんけん」 のように手先だけでするのではなく、二本 
              の腕を大きく使います。上体をあまり動かすことはありません。 「狐」
                は手のひらを相 
              手に向けて、「鉄砲」 は引き金を引く時の型で、「庄屋」は堂々と座った型でそれぞれ 
              を現します。 
                              勝負は,三回連続して勝つと一本取り、三本勝負で二本先取した方の勝ちとなります。 
                 
              東八拳 ( 藤八拳 ) は江戸時代の中頃にはお酒の席での座興として始まったわけで 
すが、庶民の間に大流行して,その中から作法を重んじルールを決めて勝負を楽しむグ 
              ループがいくつも出来ました。それが現在まで連綿と続いている家元制度を敷く各流派 
              で、私は神楽坂にある「東水舎」という新宿区地域文化財指定の派に属しています。 
              興味がおありならば是非、連絡ください。お待ちしています。 
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